YouTubeで著作権違反の動画でも広告収入を受け取れるのか
2016/05/22
YouTubeで動画を見ていると、テレビ番組や映画など明らかな違法動画がアップロードされていますよね。その違法動画の中には、普通に広告が貼られていることもあります。
でも、他人の著作権があるコンテンツを第3者が動画をアップルするだけで広告収入を得ていいのでしょうか?気になりますよね。
そこで今回は、著作権違反の動画でも広告収入を受け取れるのかご紹介します。
著作権違反の動画でも広告収入は受け取れる?
結論から言うと、基本的には受け取れませんが、著作権違反の動画でも広告収入を受け取れる場合もあります。
本来、YouTubeの収益化プログラム規約で著作権違反の動画は収益化できないと明記されています。
そのため、著作権違法の動画はYouTubeによって削除されたり、アカウント停止や収益の無効といった対応を取られます。
しかし、あまりにも違法動画のアップロードが多いためYouTube側の対応が間に合っていないのが現実です。
YouTubeも【Content ID】という著作権保護プログラムを導入していますが、著作権者が申請をしていなくて保護されていないことが多くあります。(Content IDについては後述しています。)
Content IDに申請していなくても著作権の申し立てをすれば動画を削除することはできるのですが、動画の削除は申請した場合のみ行われます。言ってしまえば、著作権者が申請しなければ削除されることはほとんどないのです。
そのため、著作権保護の抜け道的な方法で違法に動画をアップロードして金稼ぎをしている人はたくさんいます。
著作権違反の動画をアップロードしていも、よほどのことをしなければ逮捕されることは限りなく0に近いです。
そういう人たちは動画の削除やアカウント停止のリスクを承知で、楽にお金を稼ぐために違法動画の投稿を繰り返しているわけです。
映画やアニメがYouTubeにアップすれば簡単にかなりの再生回数が稼げますからね。
このようにYouTube側の対応が追いついてない現実があるため、今は著作権違反の動画でも収益化できるようになっています。
そういった違法行為をしている人たちをのさばらせないために、YouTubeでテレビ番組やアニメをアップロードしている投稿者を見かけたら、違反報告するようにしてください。
著作権者からの申し立てがなくても、ユーザーから多くの違反報告が寄せられれば、YouTubeが動画の削除やアカウントを停止してくれます。
チャンネル名の下にある【その他】→【報告】から違法報告をすることができます。
Content IDとは?
YouTubeでは利用者が増加するにつれ違法動画の投稿が増え、YouTubeが著作権違反の動画を削除のが間に合わなくなってきました。
そこで開発されたのが『Content ID』です。『Content ID』は名前の通りコンテンツをIDで管理することで、著作権を効率良く管理するシステムのことです。
Content IDの仕組み
まず、テレビ局やレコード会社などのコンテンツ権所有者が、音楽や映像作品などのコンテンツをContent IDに登録します。
そしてユーザーが投稿した動画の中にContent IDに登録されているコンテンツが含まれていたら、コンテンツ権所有者に連絡がいきます。
連絡を受けたコンテン権所有者は次の4つの行動をとることができます。
- Content ID と一致する音声をミュートする
- 閲覧できないよう動画全体をブロックする
- 動画に広告が表示されるようにして収益化する
- その動画の再生に関する統計情報を追跡する
たまに音声がミュートされている動画がありますが、そういった動画はContent IDでミュートするという処理が行われたということです。
ただ、権利所有者の90%以上は利益化の選択肢をとると言われています。利益になる上にYouTubeで宣伝にもなるのでOKということなんでしょうかね。
権利所有者が利益化を選択すると、動画をアップロードしたユーザーには一切広告収入が入らず、権所有者に6割、YouTubeに4割入る仕組みになっています。
YouTubeに4割は少し入りすぎな気もしますが、削除申請など面倒なことをせずに広告収入が入るので、権利所有者もそのくらいマシということなんでしょうか。
YouTubeヘルプでContent IDの仕組みついて解説されているので、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
YouTubeヘルプ